在宅勤務のストレスを軽減する栄養素!トリプトファンとビタミンB6

在宅勤務のストレスを軽減する栄養素!トリプトファンとビタミンB6

新型コロナウイルスの感染拡大により、各企業でテレワーク(在宅勤務)の利用が推奨されました。場所にとらわれない働き方が出来る、通勤のストレスを軽減できるといったメリットがある一方で、在宅勤務による慢性的な運動不足からくる疲労感や、睡眠リズムの乱れ、コミュニケーション不足によるストレスの発生が問題となっています。過度のストレスは自律神経のバランスを乱し、心身に様々な不調をもたらします。普段の生活で、自分自身で気を付けられることは無いのでしょうか。日常生活で簡単に取り入れられる対策として、ストレスを軽減する栄養素を紹介します。

在宅勤務によるストレス

新型コロナウイルスの感染拡大により、政府が推進する働き方改革の一環として、在宅勤務が推奨されるようになりました。在宅勤務の割合は、2021年2月の時点で東京都の普及率は58.7%にもおよびます。在宅勤務には、社員の通勤やオフィスの維持にかかるコストの軽減や、働く場所を選ばないというメリットがあります。一方で、2021年の民間企業の調査において、20代から60代までの全ての年代で、約6割の人が在宅勤務にストレスを感じていると答えています。主なストレスの例として、運動不足による慢性的な疲労感や、コミュニケーション不足による孤独感、生活と仕事のオンオフの切り替えがうまくいかなくなり、生活リズムが乱れることで引き起こされる睡眠不足などが挙げられます。

ストレスによる免疫力の低下

ヒトは持続的にストレスを受けると、自律神経の乱れを引き起こします。ストレスを感じると脳からストレス関連物質のステロイドホルモンや神経伝達物質が分泌され、免疫機能のコントロールが不調をきたし、免疫力を低下させ、身体を構成している細胞の働きも低下させます。在宅勤務でコロナウイルスの感染確立が低下しても、個人の免疫力が下がってしまえば、対策の意味が無くなってしまいます。それを防ぐためには、日ごろのストレスを解消する努力が必要です。

ストレスに関連するホルモン

ストレスに関連するホルモンとして、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンがあります。セロトニンは、精神を安定させる、脳の活性化を促し、集中力を上げるなどの作用のある脳内物質です。ヒトのうつ状態にもセロトニンが関与していると言われており、ストレスの状態に伴って脳内で存在量が変化すると言われています。セロトニンの分泌量は、睡眠不足やストレスによって低下します。セロトニン不足が続くと、イライラや気分の落ち込みに繋がります。

ストレスを軽減する栄養素

セロトニンの分泌に関わる栄養素には、トリプトファンとビタミンB6があります。トリプトファンは、必須アミノ酸であり、血液から脳に移行すると、セロトニンを生成する役割があることが分かっています。しかしながら、トリプトファンは生体内で生成することが出来ないため、食事から摂取する必要があります。トリプトファンを多く含む食べ物には、豆腐や味噌、きな粉などの大豆製品、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、米やうどんなどの穀類、その他、ごまやカシューナッツにも含まれています。また、ビタミンB6にはセロトニン分泌量を増やす役割があると言われており、鶏肉や魚、ジャガイモなどに多く含まれます。

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日ごろの食事にこれらの食品を積極的に取り入れ、セロトニンの分泌量を増やし、在宅勤務のストレスを低下させ、集中力の向上に繋げましょう。コロナが終息した後も在宅勤務という働き方は残っていくと言われています。時代と共に変わっていく働き方に合わせて、自分の生活も整えていけるといいですね。

引用元一覧

・東京都HP 産業労働局雇用就業部労働環境課

・リクルートキャリア

・厚生労働省「統合医療に係る情報発信等推進事業

・ストレスにおけるセロトニン神経の役割 人間科学研究 2013

監修者からのコメント

内科医、医師免許取得

セロトニンはうつ病の治療薬にも使われ、気持ちを安定させるために必要となります。またセロトニンはメラトニンという睡眠に関わるホルモンの分泌に影響します。良い睡眠をとり、幸福感や満足感を感じながら生活したいものです。そのためにセロトニンの材料となるトリプトファンを摂取し、適度な有酸素運動、十分な睡眠や休息を確保しましょう。また、ビタミンB6は不足するとセロトニン分泌に影響するだけでなく、口内炎や口角炎などの粘膜症状がでることがあります。そのような症状がみられた際は疲れのサインと捉え、自分で生活を見直す習慣が身に付くと良いですね。