リモートワークと適度な運動~エコノミークラス症候群にご注意~

あなたと同じ属性 () のリスク

リモートワークと適度な運動~エコノミークラス症候群にご注意~

世界的な動向として、仕事のスタイルも大きく変わってきました。

その一例として「リモートワーク」の普及があげられるでしょう。

皆さまの中にもリモートワークによって仕事の対応をされている方がいるのではないでしょうか。

確かに通勤時の電車やバスなどでは人混みに晒されることも多く、それだけリスクが高まると考えた場合には仕方がないこととも思います。

徐々にリモートワークへ移り変わっていったのであればいろいろと身体的にも慣れていくものですが、準備なしに変化を迫られると誰しもが戸惑ってしまうものです。

急にリモートワークになったからと、すぐに体が適応できるとは限りません。

ここではPCを使用したリモートワークでは必ず気に留めておいていただきたいことをお伝えします。

「エコノミークラス症候群」とリモートワークの関連性について、その予防法なども含めて話を進めていきましょう。

ふくらはぎは第二の心臓?

全身に血液を送る役割を担っている臓器は「心臓」です。

これは多くの方がご存じかと思いますが、ポンプの役目を持つ心臓の力だけでは心臓に大きな負担が集中してしまうため、動物の体は心臓への負担を軽減する代替方法を持っていました。

その一つが全身の筋肉を使って、血液の流れを補助するものです。

たとえば大きな筋肉に力を込めて収縮させると、その圧力の一部は血液をスムーズに送る手助けとなって伝わります。

体の中でも「ふくらはぎ」は筋肉が大きく、歩くときに多く収縮することからも、「第二の心臓」ともよばれることがあるのです。

健康維持のために散歩を推奨されることがあります。

運動不足を解消しつつ、心臓への負担軽減にも役立っていると考えれば、これはぜひとも実践したいものですね。

リモートワークと適度な運動~エコノミークラス症候群にご注意~

リモートワークで忘れがちなこと

職種によってはリモートワークの勤務体制をとる会社も多くなりました。

リモートワークは主にパソコンを使用しての作業や業務が多いとされますが、自宅などでパソコン作業をする際の注意点があります。

いつもと違う環境で仕事に集中することで、生活リズムや業務ペースが乱れてしまう方が多くいるとされるリモートワーク。

もちろん慣れていくことで対処は可能ですが、緊張状態でパソコンに向かうことは健康上のリスクとなる可能性が否定できません。

そのひとつが「エコノミークラス症候群」です。

エコノミークラス症候群とは?

飛行機に乗った経験のある方であれば、とくに国際線では座席の位置や広さによって席にランクがあることをご存じかと思います。

憧れのファーストクラスや、ビジネスクラスともなればそれなりに広い座席でリラックスすることは難しくありません。

ところがもっとも一般的な座席のエコノミークラスでは、座席の幅も狭く、なかなか思うように体を動かすことができません。

つまり座った姿勢のまま長時間緊張状態が続くことが原因となり、脚の血流が乏しくなってしまうことがあります。

その結果、脚に血のかたまり(血栓)ができ、その血栓が血流に乗って肺に到達してしまう病気があります。

この病気の名前は「肺塞栓症」とよばれますが、その原因から由来して一般的に「エコノミークラス症候群」とも言われます。

場合によっては命にも関わる大きな病気です。

くれぐれもエコノミークラス症候群には気を付けましょう。

次項では予防と対策について話を進めていきます。

リモートワークと適度な運動~エコノミークラス症候群にご注意~

予防と対策を忘れずに!

厚生労働省が掲載しているエコノミークラス症候群の予防については、以下の項目を心掛けるよう記されています。

項目を細かくリモートワークに照らし合わせて見ていきましょう。

全部で6項目あります。

(1) ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う

休憩時には運動を意識しておくとよいでしょう。

ベランダや通路に出て深呼吸をするリフレッシュもおすすめです。

(2) 十分にこまめに水分を摂る

パソコン操作に集中すると、どうしても喉の渇きを忘れてしまいがちです。

常にデスクにはすぐ手が届く場所にドリンクがある状態が好ましいかもしれません。

パソコンに飲み物をこぼさないためのグッズも数多く流通しているため、利用してみるのもよいでしょう。

(3) アルコールを控える。できれば禁煙する

一般的に、仕事中にアルコールを飲むことはよくないことです。

タバコについてもパソコンのファンにヤニが付着することから、リモートワークでは気を付けましょう。

(4) ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない

締め付けによる体へのストレスを軽減することが大切です。

脚を組む癖がある方は、なるべく体勢をこまめに変えて体への負担を軽減するようにしましょう。

(5) かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする

足の指で「グーパー」の形を作る運動や、つま先を着いてかかとで踏む動き、かかとを着いてつま先で踏む動きなどもよいでしょう。

(6) 眠るときは足をあげる

食後などはどうしても眠くなることがありますが、居眠りすると座った姿勢を長時間続けてしまうことになるため注意が必要です。

仮眠をする際はオットマン(足置き場)などを活用する方法もあります。

リモートワークと適度な運動~エコノミークラス症候群にご注意~

最後に

リモートワークでは普段と異なる環境から、大きなストレスを感じる方もいます。

仕事で実力を発揮するためには、なるべくならばストレスが少ないほうがよいでしょう。

あくまで勤務時間内であることは忘れずに、それでも可能な限りストレスフリーな職場を心掛けたいものです。

仕事をしながらも手軽にリフレッシュできる方法はいろいろあります。

皆さまもリモートワークに不慣れな部分はあるかと思いますが、リラックスしてよりよいパフォーマンスが出せるように工夫をしていきましょう。

まとめ
  1. リモートワークでは「エコノミークラス症候群」に注意!
  2. 仕事の合間のリフレッシュとともに、エコノミークラス症候群の予防を!

参考URL

監修者からのコメント

内科医、医師免許取得

肺塞栓症はリモートワーク以外にも経口避妊薬(ピル)を飲んでいる方や妊婦さん、手術後に横になっている状態などで起こりやすい疾患です。適切に処置されないと致命的になることもあり、あなどることはできません。肺塞栓症が起こるかもしれない兆候のひとつとして注意したいのは足の静脈に血栓がある状態ですが、それを疑う症状はふくらはぎの太さに左右差がある、片方だけ痛みがあるなどです。この症状が見られた時は放置せず、早めに病院で対応してもらいましょう。