新型コロナウイルスから身を守る~腸内フローラの重要性~

新型コロナウイルスから身を守る~腸内フローラの重要性~

新型コロナウイルス感染症の対策が叫ばれる現代において、緊急事態宣言が延長となり1年を通して緊急事態の状態になりつつあります。

感染拡大を防ぐために、私たちは何ができるのかを考えた時にウイルスに勝つための身体を日々作りあげることが重要であると考えられます。

ウイルスに勝つための身体作りとは免疫を持った強い身体を作ることです。

今回は、身体の内側からのコロナ対策について解説します。

後遺症がもたらすもの

新型コロナウイルス感染症において最もこわいことは後遺症です。

20歳未満から65歳以上の新型コロナウイルス感染者の約3割に後遺症が残っているのが現状です。つまり、年齢に関係なく3割の方に後遺症が残っています。

現代の日本では後遺症に関するガイドラインがないため、後遺症のケアが出来ない状態にあります。後遺症によって、その後の人生の豊かさが大きく変化してしまうことが多く、症状について理解をする必要があります。

新型コロナウイルス感染症の後遺症の主な症状

・起き上がれないほどの倦怠感

・身体の痛み(線維筋痛症)

・味覚・嗅覚の異常(味覚や嗅覚がなくなる)

・記憶障害

・発疹

・痙攣

・難聴

・耳鳴り

味覚異常、嗅覚異常は耳にしたことがある方もいるかもしれません。

強い倦怠感や身体の痛みが24時間続くなど、本人にしか分からない苦痛とストレスが伴う後遺症があるということをしっかりと認識する必要があります。

例えば今回列挙した後遺症によって、それまで元気に働いていた人が働けなくなり退職に追い込まれてしまったり、やりたい事が出来なくなってしまったり、そのような悲しみやストレスから、自殺者が増加しているのも事実なのです。

後遺症がもたらすものは、本人に起きている症状から人生の豊かさが失われてしまうというとても恐ろしい現実があるということをしっかりと認識する必要があります。

そのためにも今こうして生きている私たちは新型コロナウイルス感染症に打ち勝つための身体づくりをすることが大切なのです。

腸内フローラとは

最近耳にすることも多いと思いますが、「腸内フローラ」の正式名称は「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」といいます。

私たちの腸内細菌は、腸の壁に隙間なくびっしりと張り付いています。

この状態は、品種ごとに並んで咲くお花畑(flora)にみえることから「腸内フローラ」と呼ばれています。

腸内細菌を形成するパターンは、一人ひとり異なります。

食生活や生活環境も関係しますが、一番大きな影響を与えるものは母親の腸内環境といわれています。

人は誰もが生まれてくるときに、母親の産道にある腸内細菌に接触することで細菌をもらい受けます。これが腸内に入り込むことで、腸内細菌として増殖していきます。

腸内フローラの原型は3歳までにつくられるといわれています。

生後、形成された腸内フローラのパターンは一生変わらないとされ、3歳くらいの時の腸内フローラが最も良い状態だといわれています。

身体の内側から強くなろう

新型コロナウイルスから身を守る~腸内フローラの重要性~

私たちの体には、外から⼊ってきた病原菌などを排除するシステムが備わっています。

この外敵から体を守るために、腸には免疫細胞の約70%が集まっています。一般的にこのシステムのことを「腸管免疫」といいます。これは、腸内フローラと重要な関わりを持っていることが最近の研究でわかってきています。

腸管免疫をしっかりと働かせるために、私たちが日常出来ることを次にあげます。

腸内フローラを整えるために出来ること

・食生活の改善(善玉菌を含むものと善玉菌のエサとなるものを一緒に摂取する)

・自律神経の乱れを整える(睡眠不足の解消、疲労やストレスの解消)

好きなものを好きな時に、好きなだけ食べることができる現代。

そして、デジタル機器の発達に伴い好きな時間に働くことができる時代になったからこそ働きすぎや、ストレス過多の状態に陥りやすい状態となっています。

自由度が増している分、自己管理能力が試されている時代でもあると言えます。

労働時間だけではなく、全身の力を抜きリラックスできる休息の時間も管理することが大切です。

まとめ

いかがでしたか。新型コロナウイルス感染症対策のために身体の内側から私たちは強くなる必要があるのです。

そして、なぜ新型コロナウイルス感染症の対策が日々メディアで叫ばれているのか、その理由もしっかりと理解する必要があります。

私たち一人ひとりは幸せに生きる権利を持っています。

新型コロナウイルス感染症の後遺症の恐ろしさをいま一度理解し、私たちが出来ることは何なのかを考え日々を過ごす必要があるでしょう。

引用元一覧

  1. Xu K, Cai H, Shen Y, Ni Q, Chen Y, Hu S, Li J, Wang H, Yu L, Huang H, Qiu Y, Wei G, Fang Q, Zhou J, Sheng J, Liang T, Li L. (2020) Management of corona virus disease-19 (COVID-19): the Zhejiang experience. Zhejiang Da Xue Xue Bao Yi Xue Ban. 49(1):147-157.
  2. https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.22.20076091v1
  3. Mak JWY, Chan FKL, Ng SC. (2020) Probiotics and COVID-19: one size does not fit all. Lancet Gastroenterol Hepatol. 5(7):644-645.
  4. 公益財団法人長寿科学振興財団 腸内細菌叢(腸内フローラ)とは:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/kenko-cho/chonai-saikin.html

監修者からのコメント

内科医、医師免許取得

腸内フローラの重要性は免疫力にだけではなく、各疾患に影響していることが次々と明らかになっています。例えば認知症、糖尿病、心疾患、肥満など、一見すると全く関係ないかと思われるものばかりですよね。その詳しいメカニズムこそ明らかにはなっていませんが、第二の脳と言われるほどに腸は賢いということです。大人になってから腸内フローラを大きく変化させることはできないとされていますが、潰瘍性大腸炎などを改善する目的で便移植を行う方法もあります。そこまでしないにしても、毎日の生活で善玉菌やそのエサとなる食物繊維を摂取し続けることで、今ある腸内環境をなるべく良い状態で維持することができるでしょう。

著者
柾本理恵

柾本理恵

看護師歴6年、財務・総務事務員歴6年、Mrs.JAPAN2020 BEST TRADITIONAL COSTUME受賞。医療・看護関連や美容関連の記事を得意としております。ポートレートモデル、コンテスタント向けスピーチ講師としても活動中。経験・資格:看護師(看護師歴6年)。